魔王

  
  古本屋さんで見つけたら最近ドラマでやってるみたいですが、私の場合【魔王】というと戸川幸夫の作品を思い出します。
 
 
明治時代の北海道に実在した人食いヒグマの物語です。18年ほど前、まだ中学生だった私は、古本屋さんでこのタイトルに
 
 
引き寄せられ出会ってしまったのです。戸川幸夫といえば『高安犬物語』を既に読んでいたため、名前を知っていましたから
 
 
即購入しました。
 
 
 
 
 
 帰宅後すぐに読み始めましたが、内容は恐ろしいの一言でした。旭川付近の原生林と村を舞台に惨劇が起きるんです!!人間が食べられる音
 
 
がリアルに描写されていて、大変恐ろしくなったのを思い出します。
 
 
 一度マンイーターになってしまったヒグマ【魔王】は歯止めがきかなくなります。次から次に人間を襲う【魔王】。
 
 
人間を楽な獲物と感じ、食欲旺盛になり、完全な肉食獣となってしまうのです。児童文学と思って買った私。かなりの衝撃でした。
 
 
 あまりの被害の多さに村では大変な騒ぎになります。避難のため、女性や子供を山から一番離れた山本さん宅に預けます。それが大きな間違
 
 
いだということに私は読みながら感じてました。狡猾な【魔王】は窓を破って侵入!!そこにいた人の多くが無惨な殺され方をしてしまいます。
 
 
 この時点で殺害されたり餌になった人は12人。そのへんのホラーより恐ろしいんです。ヒグマは餌を半分程度残して、また残りを食べるという習
 
 
性があるらしく、例外なく人間も土に埋められたりと大変な事になっており、ますます恐ろしくなるのでした。
 
 
 【魔王】の最期は、軍隊が出動して機関銃で100発以上撃たれてようやく絶命するんです。
 
 
是非手に入れて読んでください!!かなり怖いですから。
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